【香港馬“特捜最前線”(1)】  | 高崎武大のこんな騎手情報局

【香港馬“特捜最前線”(1)】 

【香港馬“特捜最前線”(1)】 

 香港からの刺客2頭は、現在検疫中のJRA競馬学校(白井)ダートコースにて、調整されており、昨朝来日後の初時計をマークしました。午前7時の開場を待ち侘びたかの如く、まず『香港の英雄』サイレントウィットネスが堂々と登場。角馬場で入念に体をほぐした後、今回は本気で勝ちにきている証拠である、帯同馬(自費負担)のハイリリーとともにダートコースに入った。このハイリリーこそ、常日頃よりウイットネスの調教パートナーをつとめている馬で、そのおかげか安田記念当時よりも非常にリラックスしているのは一目瞭然だ。

追い切りは、ウィットネスが2馬身ほど先にリードする形(いつもの調教)でスタート。終始馬なりのまま全身をゆったり使った走りで直線に。最後は軽く仕掛けられて、迫ってくるハイリリーに予定通り半馬身先着、5F68秒3をマークした。手綱を取ったモーウ攻馬手(香港一のトラックライダーと名を馳せる)も「感触は抜群だった。シビれた~って感じ。体調面の不安もないし、安田記念の時よりも2段階上の状態だ!」と自信満々の様子だ。

 昨年同レースを苦手な道悪の中、のめりながら3着と好走したケープオブグッドホープは、同じくダートコースで単走にての追い切り。こちらは直線で軽く仕掛けられると鋭い反応を見せ、時計は5F67秒9。とにかく豪快な脚捌きが印象に残った。「今春のイギリス遠征の疲れを心配したが、3週間前位に完全に抜けた模様。7歳馬だけど馬体が若いし、柔らかみなどは年々増しているぐらいだよ。今回も当然勝ちに来たんだから、日本の皆さんに応援してくれるように言って下さい(笑)」と昨年来日時も剽軽な方という印象があったビュッセイ攻馬手だが、今年も終始笑顔でプレスインタビューに応えていた。自信たっぷりに「良馬場なら負けない!」とも話していたが・・・。