【スプリンターズS有力馬HOT情報】 | 高崎武大のこんな騎手情報局

【スプリンターズS有力馬HOT情報】

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月曜日、白井の競馬学校で軽く追い切られたサイレントウィットネスとケープオブグッドホープは、火曜日朝も反動も皆無であった為、輸送を前に軽めのキャンターを入念に行われた。そして正午過ぎに中山競馬場に無事移動した。サイレントのモーウ攻馬手は「安田記念の来日した時よりも輸送に関しても落ち着いている。何もかも2度目っていうのは、馬も人も理屈がわかっていて本当に自分のペースでやれるからね。追った後の状態も満足いくものなんだ(馬体重は28日現在で552キロ)」とかなりの自信。ケープオブのビュッセイ攻馬手は「輸送はこの馬にとっては年中行事だから慣れたものだか(笑)。中山に到着してからも元気一杯だよ。体調は申し分なく、ここまでは順調に調整が進んでいます(馬体重は28日現在で544キロ)」と、こちらも状態の良さを強調していた。最終追い切りはサイレントが主戦のコーツィー騎手が跨って29日(木)に、ケープオブはプレーブル騎手が跨って30日(金)に行う予定だが、どちらも豪快な走りを披露してくれるだろう。

◆シルキーラグーン
芝1200メートルでは【2・1・0・0】と今年は最高に充実しているシルキーラグーン。約3カ月半ぶりの競馬にはなるが、池上助手は「ここ2戦の疲れが出て、予定より帰厩が1週間遅くなったからな~?先週は坂路で(4ハロン)49秒3の好時計が出ているし、牧場で乗り始めてからは順調だから、今は疲れに関しては心配ないよ」と多少の誤算はあったものの概ね順調といった感じだ。「以前はパドックで気合を表に出し過ぎていたのに、今は余計な体力を使わないから力を全て競馬で出せています。精神面の充実が何よりですよ!十分にチャンスはあると思っています」と一発を匂わせている。

◆カルストンライトオ
連覇を狙うカルストンライトオ陣営のトーンが、何故か今ひとつ上がってこない。どうやらその原因は馬体重にあるようだ。前走4着に敗れたアイビスSDでは、休養明けなのに12キロ減(492キロ)と想定の範囲外だった馬体が、ここにきても思ったように戻ってこないそうだ。火曜朝の調教後の計測では鞍をつけて512キロ(普段の目安は520キロ)。追い切りと中山までの輸送を考えれば、やはり大幅な回復は見込めない様子。「昔は490キロそこそこで競馬していた頃もあるけど、最近は500キロ前後で好走してきた馬だかんな。動きや時計は悪くないんやけど、今回も体重がひとつの判断材料になるやろう・・・う~ん気になるところだな?」と大根田調教師も曇り顔だった。

◆ゴールデンキャスト
昨年同じローテで、ゴールデンキャストがセントウルS勝ちからスプリンターズSへ。昨年は苦手の雨馬場に持ち味を全く発揮出来ずに11着と大敗。しかし今年は予報では秋晴れ(良馬場)が見込めそうなだけに、持ち前のキレ味をフルに発揮といきたいところだ。「体調面はまるで陰りがない。涼しくなってきたからさらに覇気が出てきた感じだよ」と橋口調教師は好調を豪快にアピール。「でも相手も強いし、まともなら掲示板かな~?でも競馬に絶対はないか
らね。ディープインパクト以外は(笑)」と冗談を交えながらも終始笑顔でした。

◆アドマイヤマックス
春秋スプリント王を狙う高松宮記念の覇者アドマイヤマックス。今回の最大の懸念材料は、左回りに比べ実績の乏しい右回り。「右回りでもソコソコの競馬してくれているけど、どうしても最後追い出すとモタれるからね?」と込山調教助手も不安気。「夏場からビッシリ調教してきたので、体は春よりも減ってるかも知れないけど、動きはいいし仕上がりに関しては心配ないよ。」と体調面には自信がありそうだ。先週土日12勝の新記録を打ち立てた武豊騎手の勢いで・・・。

◆デュランダル
2年連続最優秀短距離馬に輝いたデュランダルが、約10カ月ぶりにターフに戻ってくる。今年は最大の目標として安田記念に向けて調整されていたが、度重なる(慢性)爪の不安のため回避し、スプリンターズSに目標を切り替えた。「とにかく順調に来ている。爪の不安はもうないから使うんです!」と坂口大調教師から完全復調宣言が飛び出した。今回の舞台は【2・1・0・0】と最も得意にしている中山1200メートル。「中山は最後に坂があるから(サイレントウィットネスに)付け入るスキはあると思うよ。今回は挑戦者の気持ちで向かっていきます」と福留助手も強気だ。