【“秋華賞”枠順抽選会はこんな感じでした】 | 高崎武大のこんな騎手情報局

【“秋華賞”枠順抽選会はこんな感じでした】

【“秋華賞”枠順抽選会はこんな感じでした】

秋華賞の枠順抽選会は14日の朝9時から栗東トレセン事務所で行われました。ここ数年のG1では、騎手本人や調教師が自ら抽選器を回す事が少なくなっていたのですが、今回は福永騎手、北村浩騎手、伊藤雄師、武邦師、などが会場に姿を見せた為、抽選会場はかなり熱気ムンムン盛り上がりました。

抽選の方法はアイウエオ順の後ろから、つまり今回の場合はレースパイロットからスタートしました。そして2番目に抽選器を回す事となった福永騎手は、やや緊張気味でしたが、落ちた5番の玉を見て軽く笑みの後、「ヨッシ!」と一言。北村浩騎手は若さ溢れる力強い回し方で、こちらは外目の17番を引き当てました。そして枠順が次々と決まっていくなか、6番枠がまだ埋まっていないことに気付いた福永騎手は「また隣に豊さんが来るんじゃないの?」とジョークを一発。福永騎手にはオークス、シーザリオとのコンビで臨んだ際も隣の枠に入った武豊エアメサイアからスタート直後に相当なプレッシャーを掛けられたという苦い思い出があるため、今回ばかりはと祈る思いで抽選器を見つめていた。しかし6番はエアメサイアの抽選を前にオリエントチャームが引き当て、福永騎手は思わず手を叩いて最高の笑顔、場内からも失笑がこぼれていました。

今回の最大の見どころは最後の最後にやってきました。残った2つの枠1番と10番が空いていて、エイシンテンダーとエアメサイアどちらの引き手も希望枠だった“最内”と“真ん中ぐらい”が空いていたからです。「最内枠が絶対欲しい!」エイシンテンダーが願い通りに1番を引き当て、抽選器を回した栄進牧場の関係者は思わず派手なガッツポーズ。最後に伊藤雄師が、「さて何番が出るかな?」とジョークで場内の笑いを誘いながら回してエアメサイアの10番が決定しました。

今回の枠順抽選は、各陣営思い通りって感じが強く、これならば本当の実力勝負になると感じました。人気薄の割に実力があるあの穴馬が絡んでくるかも・・・?