高崎武大のこんな騎手情報局 -15ページ目

【藤田騎手の珍記録】

この中間、やたら藤田騎手の表情が明るかった。 何か良い事でもあったのだろうか、周囲を和ませるジョークまでバンバン出ていた。 土曜競馬メインで圧倒的人気が予想されるアイポッパーの話題にふれたら、「馬は強いんや!オレが距離を克服するかどうかやろ?」と苦笑いで応えてくれた。 そういえば1000勝を越える藤田騎手でも、一度として3000m以上のレースで勝っていないのである。確かにレース数が少ない長距離戦とはいえ、ある意味勝てば「珍記録」達成である。

そしてシンザン記念のディープサマーについても、「名前は夏やけど、冬でも心配あらへんよ!ここは勝ちにいくぞ。」と大ハリキリであったことも付け加えておこう。

【8億円ホースは如何に?】

ついに3兆円の大台を割り込んでしまった中央競馬の馬券売り上げ。馬産地では年を越せなかった牧場の暗いニュース。地方競馬では各方面にて「廃止」という二文字がおどる。 これだけを見ると、どう考えても景気が回復の兆しにあるとは思えない。しかしながらギャンブルや贅沢品の購入といった部分は、
家計の中で最も後回しにされるのだから、即結果として表れないのも無理はない。
そんな中、一部の超リッチな馬主様達は、億を越えるような高額馬を平気でバンバン購入している。特に昨年話題となった5億円以上のアノ馬や、海外セールで日本人がセリ落としたとされる8億円以上のストームキャット産駒など、ある意味信じられないような額にて、たった一頭のサラブレットがセリ落とされていっているのもまた事実なのである。
「話題の8億円馬は誰が買ったのか?」と話題を呼んでいますが、大凡の想像通りS氏で間違いなさそうです。 しかしながらここで今大問題になっているのが、このS氏とセリ会社の間で何らかのトラブル(お金?)が発生している模様で、周囲の関係者は大変困惑されておられます。
新たなる年は、ぜひとも明るい話題で盛り上がっていきたいものですね。

【謹賀新年2005】

新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお付き合い下さいませ!
旧年中は2月に「チクる騎手」を、12月に「テキ911調教師ほどステキな商売はない!」を出版させて頂きました。各方面より反響反応を賜り、年が明けて今思えば誠に充実した一年だったと思います。本年2005年も積極的に筆をすすめ、私の愛する『競馬』の為に、日々頑張ってまいる所存です。

《京都金杯》
新年(2日)最初にトレセンへ向かう道中は、大晦日に降った雪が道路脇でまだとけきれない状態だっただけに、「馬場は使えないかも」と想像しながら愛車を走らせていた。やはり案の定、トレセンに着いてみれば『降雪による馬場状態悪化の為、本日の馬場開きは午後より』となっており、厩務員さんや一部の関係者を除いては、閑散とした2005年のスタートとなりました。 せっかく早朝からトレセンにいるのだから、数人の騎手に電話をかけまくって、唯一暇をしていたA騎手と草津駅前のボストンホテルにて、朝食をともにする事にしました。すると出るは出るはのオモシロ話の連発に、周囲にお構いなく爆笑(初笑い)、中でも今騎手の間で大ブームの『サイン』系話には随分花が咲きました。 
A騎手「今年は酉年ですよね。豊さんが騎手界の年男って知ってました??」

私「知ってたけど・・・それが何かあるのか?」

A騎手「だから素人は困るんですよ。いいですか一年の計は金杯にあり!そこで年男の豊さんが乗る馬は何て馬ですか?!」

私「ハットトリックだろ!ああ!!!ハット酉ックか(爆笑)」

A騎手「サインは怖い!本当に怖いんですから~~残念」

ちなみに当サイトはサイン系サイトでもなんでもないのですが、最近若手騎手の間では『サイン』というのが大流行しているのです。これについてはまた別の機会に書いてみたいと考えております。

【ご挨拶】

皆さん今年も一年ありがとうございました。新年は1月3日よりオモシロ話を始めさせていただきます。来年も変わらず高崎武大を宜しくお願い致します!

【枠順確定後に…】 

2500Mを走るのだからあまり関係ないと思われるかもしれませんが、騎手にとって枠順とは意外なほど大きいようです。 「内がよかった」「外枠なら」「あの馬よりも内枠に入りたい」「後入れの偶数番がいい」いろいろ枠順に対してコメントが出るのも、あくまで騎手の捌きやすさを考慮してのものだ。 今回の枠順確定後、それぞれの陣営に話を聴いてみたが、「ロブロイの1枠はペリエにとって最高に乗りやすいだろうなぁ」といった声が随分多かった。しかしある陣営だけは、「この枠ならロブロイも早めの競馬になるだけに、また以前見せていたあまさが出るだろうから、瞬発力勝負に持ち込めれば逆転できる!」と強気。 詳しい直前情報は予想にて。

【有馬の乗り方とは…】 

暮れも暮れ、今年最後の大一番にどれだけ馬自体に余力があるのでしょうか? 使い詰めできている馬達の取捨選択が、馬券の大きな鍵を握っています。 それとともに私なりの大事な取捨選択の一つは、騎手の乗り方(作戦)を分析する事にあります。何故かというと、有馬記念は一部の騎手を除いて、騎手心理的に馬の個性を存分に活かした競馬をさせたいと考えるからなのです。「差し馬は差し脚を」「逃げ馬は粘り強さを」そんな台本通りの競馬を意識するが為に、結局流れだけを意識するだけでいい、番手の先行馬にチャンスが到来するというわけです。 今年の有馬記念は、まさしくキャスティング的にもそんな競馬になりそうですよ! 

【いざ有馬記念へ】

東の藤沢VS西の橋口。大変興味深い戦いではあります。しかし考えようによっては、他の厩舎陣営は何をしているんでしょうかね? 私が調教師なら、暮れのグランプリに自分の管理馬を走らせたいと絶対思うのですが、今の若手調教師や、某大オーナー様方は、特に有馬記念に関心を示されません。色々な理由があるにせよ、やっぱりグランプリというのなら、個性的な顔ぶれが揃ってこそ盛り上がりをみせるはずです。個性を失っていく競馬に「夢」は求められないのではないでしょうか? あなたの夢を託す馬や騎手がいますか? 私は残念ながら今年のメンバーに魅力は感じません。しかし馬券となれば話は別で、かなり有力なる情報をキャッチしちゃいましたから!!

【今夜は忘年会ラッシュ!】

一般社会と時同じくして、我ら厩社会の面々も忘年会真っ盛りです。週末(金土日)は競馬のため、忘年会は催されませんが、逆に一番多いのが今日(木曜日)なのです。私も先程まで栗東S厩舎とH厩舎の忘年会に参加しておりましたが、今年は騎手も多数参加していたので、週末の馬券情報も酒の席で本音を聴取してまいりました。 今週は高配当情報が目白押しです!!

【騎手も不思議な混雑ぶり?】

今朝久しぶりに美浦のG騎手と長電話をしました。まあこのイニシャルならだいたい誰に、どんな用件で電話をしたのか、鋭い方ならお分かりなのでは!?
 その電話の際に、G騎手が突然私に質問してきたのだ。「今開催の中山はとにかく4角が大混雑するんですよ。乗っている方としてはスゴク気になるんですけど、逆に観ている側からはどうですか?」と感想を求められたのだ。確かに朝日杯FSの4角は大混雑していましたから、早めに外側から捲り気味に乗った後藤騎手の好判断が光ったレースでした。 とにかく中山の4角渋滞は今週もまだ続きそうですから、このコースを得意としている騎手を中心に買うのが何よりも得策かも知れません。

【残り二週は全力で!】

今年の中央競馬も早いもので残り二週となりました。この業界にいると本当に一年が早いです早過ぎです。 毎週同じようなルーティンワークをこなすからなのでしょうか?それとも毎週競馬があるからなのでしょうか?日本は一部の地方競馬を除き完全にオフシーズンがありません。その為に失われているメリハリというものが、恐らく一年を早く感じさせている一番の原因なのではないでしょうか。

 一年中競馬をやっている馬券ファンがどのくらいいるのかは想像もつきませんが、一旦有馬記念を境に春まで休憩という方も多いはずです。高崎武大は今後ともこの『こんな騎手情報局』を続けさせて頂きますが、とにかく2004年残りの二週は、渾身の情報でなんとか皆さんに貢献して、新たなる年を迎えられればと思っております。