高崎武大のこんな騎手情報局 -16ページ目
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【高配当の予感!?】

「このレース荒れる」という感覚は、競馬ファンなら皆持っているものだと思います。 人気馬に全幅の信頼がおけなかったり、肝心の手綱をとる騎手の腕が悪かったりするだけで、競馬は確実に荒れてくれるのです。
 今週K騎手とトレセンで喋っていて、ある事に気付かされたのでご報告したい。基本的に騎手は自分が乗っているレースで、どの馬が勝つかは殆ど的中しないのですが、荒れるか荒れないか(平穏)についてはお見事なぐらい的中するのだ。そんなK騎手が「今週の3重賞は全部バカ荒れするぞ!」と自信満々に言ってくれた。今週は心して高配当馬券を獲りに行こうではないか!!

【波乱必至の朝日杯FS】

「有力馬が回避!」まず今朝のトレセンにこんなニュースが流れた。必至で何処の陣営かと探していたら、スタンド1Fで豊騎手番のH林氏が「俺俺俺だよ俺」と、まるで○○詐欺の如く周囲の笑いを誘っていました。有力の一頭ともくされていたキングストレイルの回避により、豊騎手は中村均厩舎のマイネルハーティーに乗ることになりそうです。 しかしここで謎なのは、マイネルハーティーの関係者の中に、早くから(先週から)「ウチの馬、今度は豊やで!」と言っていた人が居た事です。確かにG1直前にもなって、鞍上の予定欄が空欄だったのは不可解と言えば不可解な感じでしたから、早い段階で内部情報が漏れていたのかも知れません?!
しかし今年は大混戦の様相を呈しています。牝馬戦線は恐らく先週の上位3頭が抜けており、ある程度見通しは立ってきましたが、牡馬に関しましてはラジオたんぱ杯の結果なども踏まえて、まだまだ時間を掛けて見ていきたいと思います。

【朝日杯より…?】 

全休明けの今朝は7時開門時に3℃と冷え込んでいました。吐く息も真白で、いよいよ栗東の厳しい冬がやってきたぁ~って感じです。そんな寒いトレセンでも、G1ウィークだけに普段の火曜日とは違い、記者の姿も多く目立ちました。お喋り好きの記者達の話題は、専ら大混戦が予想される朝日杯と思いきや、香港国際競走の事ばかりです。特に記者達の話題を独占したのが、あのラクティでした。「日本での借りは香港で返すぞ!」と気合い満々の記者などは、香港へ出張する記者仲間に、馬券(単勝)をしっかり頼んでいました。私もミーハーの如く別のレースではありますが、フェニックスリーチからの馬券を頼んじゃいましたが!

【今週こそ騎手の腕に注目】

まずは先週のJCを振り返ってみましょう。 結果的には上位人気馬が、JC・JCダートともに連対を果たしたわけですが、その連対馬に騎乗していた騎手を見れば、あらためて納得さされてしまうのが、「経験」という二文字なのです。 例えばJCダートで二番人気ながらも、結果4着に敗れたトータルインパクト騎乗のマイク・スミス騎手(ファニーサイドの主戦騎手で有名)は、アメリカでの知名度なら5本の指に入る名手なのですが、日本のペースや馬場への慣れ、更には手の内がわからない相手騎手との勝負などなど、これらが最後の勝負所で大きく勝敗を分けた原因だと思われます。 JCダートでは日本競馬が誇る武豊騎手と安藤勝巳騎手、JCでは日本の競馬を熟知している外国人騎手ペリエとルメールのワンツーと、このような事実を見ても、あらためて経験が一番大事なのだと思い知らされました。
さて今週はWSJS(ワールドスーパージョッキーシリーズ)が阪神競馬場で行われます。昨年そして一昨年と名だたる外人勢を抑えて、柴田善臣騎手が優勝されていますが、結局日本のペースや馬場、そして馬の特性が即分析出来るという点からも有利とは言えます。今年は外国勢や大井の内田騎手にも頑張ってもらいたいのですが、とにかくエキサイティングな競馬を期待しましょう。

★特別公開★

ジャパンカップダート公開予想します!

●東京10R ジャパンカップダート

 外国馬の勝負気配は、前日の陣営の動向を見ているとよくわかる。今回のJCダート外国馬のなかでは、唯一本気だったのが◎トータルインパクトの陣営であった。「東京競馬場スタンドではいったいどこがうるさいのか」「地下馬道の感じはどうか」。細かいことまで一部始終チェックをし、その情報を騎手のスミスに伝えるという万全の体制を敷いている。馬の状態も文句なし。しかもライバルと目するアドマイヤドンのレースビデオを全部取り寄せて研究したというその「本気度」を買って本命を打つ。
 アドマイヤドンも強いのは認めるが、アンカツ自身が「ドンは2100が一杯一杯」と決してベストの距離でないことは認めているし、今回も「もし負けるとしたらあの馬」とトータルインパクトを指したこともトータルに本命を打った理由のひとつである。
 印としては以下の通りだが、馬券的な勝負としては11番トータルインパクトの単勝をまず推薦。以下、◎から○▲の馬連を本線とし、◎から△へは馬単とする。

◎11番トータルインパクト
○10番アドマイヤドン
▲16番ローエングリン
△1番・2番

【JC直前レポート⑤】

府中芝コースに外国勢の真打ち的存在ともいえるパワーズコートがピカピカの毛艶であらわれた。雄大でありながらも、跳びは非常に軽く、手先の柔らかさは外国馬の中では際立っています。偉大なる父サドラーズウェルズの走る馬独特の造りと言えますね。 しかし来日直後の輸送熱が影響しているのか、厩で見るよりも馬場で見た時に、幾らか太い感じがしたのだけが気掛かりですが・・・。
 さて今日は外国陣営から見た日本馬の印象を取り上げたいと思います。日本の総大将を努めるのは、天皇賞馬ゼンノロブロイですが、ある攻馬手は「オリビエとは古い友達なんだが、彼曰く距離が長いのは歓迎出来ないと言っていたよ。まあ大崩も考えにくいとも言っていたけどね」。更にはルルーシュ調教師が「ゼンノロブロイは本質的には長めのマイラーに見える」とも言及されていました。確かに距離が長めになれば、いつも最後にあまさが出る馬だけに不安はある。
寧ろ外国陣営が挙って評価しているのがハーツクライである。グリーンチャンネルの追い切りを数人の関係者で見ていたらしいのだが、思わず「ライバルはこの馬だ!」とか「ユタカタケが乗るのなら要注意」などなど、一番気になる存在のようです。
さあ明日は公開予想をこちらで行う予定です。会員様もそうでない方々もどうぞご期待下さいませ!!

【JC直前レポート④】

JCと言えば公開調教です。毎年公開調教では、熱心な一般ファンの姿が多数見受けられるものです。しかし今年は想像していた通りというか、不安が的中してしまったというか、これまでで最低の入りだった為、名物の豚汁炊き出しや飲み物のサービスもほとんどなく寂しいものでした。 全部で8頭と数の上ではなんとか揃ったJC外国招待馬ですが、毎年参加されているという60代のベテラン競馬ファンの方は「見るからに日本でいうところの準オープン馬みたいなのバッカリだな~今年は!」と外国馬のレベルを評されていました。ファンにそこまで言われてしまうJCの存在は本当危ういです!? 
今朝の公開調教で一番目を引いたのが、JCダートに出走するトータルインパクトです。雄大な馬格のわりに、俊敏に立ち回れそうな素軽いキャンターは、日本の王者アドマイヤドンを必ずや苦しめる存在になりそうです。 JCターフでは注目のパワーズコートが明日追い切られるので、勿論明日このコーナーで取り上げたいと思いますが、今朝とにかく雰囲気が良かったのが仏国牝馬のリュヌドールです。いかにもキレ味のありそうなフットワークと、陣営の並々ならぬヤル気に穴で一票投じたくなってきましたが・・・。

*さて明日はパワーズコートの追い切りレポートと、外国陣営から見た日本馬についてをお送りします。

【JC直前レポート③】

今年のJCは「ターフよりもダート!」という声をよく聞きますが、確かに息を呑む白熱した昨年のゴール前を思い出せば、ダート競馬の醍醐味を存分に堪能させていただきました。それだけに今年は更なる好レースを期待したくなるのがファン心理ってものですよね。
さてすっかりお馴染みの日本の大将アドマイヤドンについては、今更多くを語ることもないと思いますので、ここではJCダートに出走する外国馬の仕上がり具合を皆さんにお伝えしたいと思います。

《トータルインパクト》
今朝(水曜朝)は来日以来一番強めに乗られましたが、馬は元気元気に溢れています。担当厩務員さんの「直前まではもうあまり早いところもやらない」というコメントは若干気にはなりますが、気配と迫力を感じさせてくれた今朝のキャンターからも心配はないでしょう。

【JC直前レポート②】

朝日が目に眩しい今朝の調教では、さすがは外国馬と唸らされる馬っぷりの良さ美しさに、暫し我を奪われました。 「愛国の天才」いや「世界の天才」と誉れ高きエイダン・オブライエン師が、数年越しのJC参戦の思いをついに実現させたのがパワーズコートである。エイダンとは8年前に師が管理するバリードイル調教場で、私が好意にさせていただいている馬主さんの馬を調教されていた事から親しくなり今日に至ります。バリードイル調教場からは世界の名立たる名馬がうまれてきましたが、その秘密はタッテナムヒル(タッテナムコーナー)という心臓やぶりの馬場にあると言われています。その魔のタッテナムで、1歳の秋から鍛えに鍛えられてきたパワーズコートという馬は、さすがにトモの造りが日本馬の倍はあろうかという素晴らしさだ。確かに日本到着後は、輸送熱などの為に馬場入りが遅れていましたが、金曜日には府中の芝コースにて威風堂々とした姿をお披露目する事でしょう。何より金曜日にシッカリ追い切るという攻馬手の話に好感を得たが!

【JC直前レポート①】

朝晩は随分冷え込んできたここ数日ですが、海外からの関係者に言わせると、「本当に凌ぎやすい気候だね。昼間はまだ半袖で充分だし、朝の調教時間でも上着が暑く感じるぐらいだよ。」と日本の温暖な気候がお気に入りのようです。 中でも数年前にも来日経験のあるリーベさんは、「前に来た時よりも日本は格段に暖かくなっているね。僕の国(英国)よりも温暖化が進んでいるんじゃないの(笑)」と本気半分ジョーク半分で語ってくれました。 確かに毎年JCの時季ともなると、厚手のブルゾンを数年前(スペシャルウィークが勝った年)まで着込んでいた記憶があるのですが、今朝などは長袖シャツ一枚でも充分でした。 段々と失われていく季節感にも寂しさを感じますが、年々外国招待馬の層が薄くなっていっているのには、尚一層寂しさを感じる高崎なのであります。
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