高崎武大のこんな騎手情報局 -2ページ目

【束の間の日本滞在】

【束の間の日本滞在】

76戦8勝と聞いてピ~ンとくるアナタは競馬オタク間違いない!
オーストラリア遠征中の青木騎手が、免許更新とビザの関係で一旦日本に帰国している。といっても美浦にいるのは僅か2日だそうで、またオーストラリアに戻るのだとか・・・。

「オーストラリアの競馬?そりゃ俺が勝てるぐらいっすよ・・・本当に一握りの騎手だけしか巧い奴いないから!日本の騎手がいけばバンバン勝てるって!」と相変わらず饒舌名調子。 そんな青木騎手でも「俺コイツだけは凄いな~って感心した奴がいるんすよ。オリビエやケント級、もしかしたら日本ならそれ以上に勝てるかも?って思えたのがクレッグ・ウィリアムスって騎手です。彼奴が日本に来たらみんな度肝抜くと思うんだけどな~!」とまた相変わらず声がデカイ。

しかし何もしないで「乗り馬ねえよ。なんとかして下さい?」なんて言ってくるそこらへんの騎手と違って、青木騎手には確かなビジョンがあるし、精神力の強さは海外で揉まれてさらに磨かれている様子だ。今後も新聞の片隅に掲載される青木騎手の成績には注目しておこう。影ながら応援してあげたいから・・・



【謹賀新年】

【謹賀新年】

新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞ高崎武大とお付き合い下さいませ!

本日はトレセンも馬場開きという事で、早くも初仕事なんです。厩舎への挨拶周りに、ほとんどの時間を費やしてしまうため、本日はなかなか馬の情報を手にする事は出来ません。しかし明日以降はドンドンお年玉情報が舞い込んできますのでご期待下さい。

高崎武大は今年も競馬ファンの皆様に、より楽しい競馬をご紹介してまいります。ヨロシク!

【大雪で80キロ渋滞?】

【大雪で80キロ渋滞?】

トレセン周辺も金曜日昼過ぎには雪もだいぶとけてきましたが、それでも日陰や道路脇にはまだドッサリ雪が積もっています。 天候と道路事情を考慮して、土曜中山へ遠征する馬は、いつもより早めの朝6時前後から出発を開始したのです。 しかし午後4時頃に栗東インターチェンジ付近を走っていたら、電光掲示板に「上り線80キロ渋滞」と書かれており、あまりにも心配になったので厩務員のI君に電話をしたら、「朝6時に出たのに10時間でまだ関ヶ原越えた所やで~?!もう人間も馬もクタクタやわ」と信じられない答えが返ってきた。 更にベテラン厩務員のSさんも「ワシも35年厩務員やっとるけど、こんなに動かへん渋滞いや停滞も初めてやで!」と嘆かれていました。
有馬記念に向かう関西馬の輸送が無事に行えるのかが心配です。

【有馬記念HOT情報(1)】

【有馬記念HOT情報(1)】

*各陣営の本音や如何に?新聞記事では載ってこないコメントをご紹介*

☆コイントス・北村宏騎手
「先週の日曜に続いてきょうもブリンカーを着けて乗りました。いいフットワークだったですよ!予定通りのローテと稽古できましたからね。速い脚が使えるタイプではないんだけど、馬力はある馬だから中山コースはピッタリなんです。」

☆オースミハルカ・安藤助手
「引っ張りきれないぐらい元気がいい時の方が、レースの結果も良い馬なので今回は心配よりも楽しみです。本番では今週の追い切りみたいなことはないから折り合えます。先行有利の中山ならという気持ちもあるし頑張って欲しい。信二にはレースを盛り上げようなって言ってあります。」

☆スズカマンボ・込山助手
「もともと坂路はそんなに走らないから時計はこんなもんでしょ。使って良くなる馬だからJCの時よりいい状態なのは間違いない。東京より中山向きと思うし、ソフトな馬場がいいから雨や雪はウェルカムカムだよ(笑)」

☆グラスボンバー・勝浦騎手
「ここにきて本当に力をつけてくれました。堅実性のある馬だし、距離に関してもコーナーが多い中山なら心配もないでしょう。これだけのメンバーと戦ってどこまでやれるかですけど、見せ場は十分作れる馬だと思いますから・・・競馬はやってみないとわからないっすよ?」

☆サンライズペガサス・石坂師
「本当順調にこれた。最後の最後だから、とにかく無事に送り出せればって思ってたんだけど、オーナーと協議して復帰後最も強い調教をやって最後に仕上げ抜く事にしたんです。私が一貫して言ってきた“脚元に不安さえ無ければG1の1つや2つは獲れていた馬”をココで最後に証明したいね!」

☆オペラシチー・佐々木晶師
「一番時計やろ? 攻め馬時計はバリバリよ!動きもよかったでしょ。この馬のいいときは調教でも時計が出るって時、最後に本調子で挑めます。でも勝ち負けと言われたら?う~ん東に強い馬がいるからね・・・」

☆ビッグゴールド・中尾正師
「よう動いたね。終いの伸びもいい感じだったし、けさの感じは上等。中間トモに少し疲れが出たんだけど、今は立ち直りも早いわな。ただ、相手がムチャクチャ強い。とんでもない馬ばかりやからなあ?」

☆マイソールサウンド・西浦助手
「動きを見てもそうだけど、どこも悪いところはないんだ。ずっと状態はいいんだよ。ただ、以前からいつ走るか分からない馬だけど、この秋は走りそうな兆しすら見せてくれないんですもん?いいアイデアないですか?」

☆コスモバルク・五十嵐冬樹騎手
「とにかく、美浦に入厩してからも食欲が旺盛だと先生から聞いています。繊細な面があってこの馬はカイバ食いがバロメーターなるんだけど、とにかくその点に不安がないなら思い切って乗るだけです。金曜日(23日)に上がりからサッと追われる予定だとか・・・今のバルクなら後ろで折り合えると思います(笑)」

☆リンカーン・横山典騎手
「ディープは滅茶苦茶強い!例えデキが8分でも日本の馬じゃ負かすのは至難の技。リンカーンは最高に仕上がったと厩舎からも連絡をもらってるし、ディープを慌てさす競馬なら一番出来そうな馬だと思うんだ。でも相手が強い」

☆デルタブルース・ペリエ騎手
「日々馬に活気が出てきているのがわかります。体もグーンと引き締まってきて最高の状態ですよ。ジャパニーズワンダーホースとでも好勝負になると僕は思ってる。ユタカも僕が相手だってさ!?」

【魅せる馬主?】

【魅せる馬主?】

12月20日で70歳の誕生日を迎えられる関口オーナー。その日東京六本木で行われるパーティに私も招待頂いているが、とにかく「目立たないと損?」とばかりにアノ手コノ手で、ファンを魅了してくれる。
そして今週は朝日杯FSに、オーナー期待のフサイチリシャールが登場するが、当日オーナーがまたも仰天プランをブチ上げてくれました。11日午前(10時30分~40分頃)に、本人が乗車する最高級車マイバッハと、スーパーカー5台で隊列を組んで、正門前を通って中山入りするというのだ。関口オーナーのGM橋全氏によると「阪神JF(フサイチパンドラ)は3着だったけど、今回のフサイチリシャールは、オーナーがどうしても欲しかった血統馬だったんです。最近のオーナーの馬の中ではGIに最も近い馬ですから、ここぞとばかりに派手に行くことになりました」と一同意気込んでおられたが・・・さて結果は如何に?

【忘年会真っ只中です】

【忘年会真っ只中です】

「肝臓が悲鳴をあげてますわ」と今朝の調教では顔色もなかったK騎手。 日曜夜に行われた社台グループのパーティに始まり、月曜日は騎手連中の祇園クラブ活動に参加、火曜日は自厩舎の勝ち祝い、水曜日はお世話になってる某厩舎の忘年会3件はしご、確かにそれなら体ももたないだろうと納得。 私も今日は夕方からトレセン近郊の某寿司屋さんで、若手騎手達とチビチビやっていたのですが、そこへT厩舎ご一行様が忘年会という事で来店。結局その輪の中に入れて頂きドンチャン騒ぎをしてきました。 ただ飲み食いするだけなら誰でも出来る!しかしココは酒が入って本音の情報が仕入れられる絶好の機会でもあるので、私は自分の酒のペースを落として、出来る限り情報収集に励みました。「今週重賞に使う○○なんやけど、人気になるんやったら、蹴飛ばしてもええよ。ワシ今回だけは自信ないねん??」と調教スタンドで今朝、記者達を前に言っていたのとは正反対の話も聞き出せたりするもんなんです。

【感動の美酒の後で・・・】

【感動の美酒の後で・・・】

注目の2005WSJSは、私の大方予想通りの上位順位に終わりました。とにかく私としては、デビュー当時から岩田康を全面的に応援してきた身だけに、総合優勝という最高の結果を残してくれた彼は、やはり規格外(型破り)の異次元ジョッキーだと感心しました。
最終レース終了後に行われたシャンパンファイトでは、武豊騎手や横山典騎手などから、手荒い祝福をうけた岩田康ですが、最後に手元にあったシャンパンを喉を鳴らしてゴクゴクと飲み干す男っぷりには思わず拍手喝采でした。
全てのプログラム終了後に、私達は大阪で行われている社台グループのパーティへと急ぎ移動。早くから駆け付けていた騎手や調教師の中には、既に帰り支度を始めている者までおり、到着した時点では立食パーティの残飯処理係って感じでした。

とにかく今年もネタが尽きることなかったWSJS。こちらに関しては、また次回単行本にて堂々公開したいと思います!

【華やかな阪神競馬へいらっしゃい】

【華やかな阪神競馬へいらっしゃい】

今週は、私にとって恒例のネタの火薬庫WSJSが阪神競馬場で行われます。「もう二度と日本には来ない!」と宣言していた荒くれの宣教師ダレン・ビードマンが再び来日。さらに当時(2年前)、一触即発にまでなった藤田騎手や、火の玉戦士ダグラス・ホワイト騎手まで顔を揃えており、もう今から何が起こるか楽しみでなりません。 そして更に、今年は“それいけ英二くん”や“異次元騎手岩田康”まで参戦しての超豪華エンターティメントです。皆さんどうぞ阪神競馬場へお越し下さい!(無理な方も是非テレビにて必見ですぞ)


《阪神JFの出走馬情報》
☆アイスドール・藤岡騎手
「体つきがめっちゃふっくらしていい感じです。落ち着きがあるのも2歳牝馬には歓迎材料。現段階では不安な点はないです。チャンスは十分あると思うので応援よろしく!」

☆アルーリングボイス・野村師
「追い切った後のテンションも上がっていないのはいいね。今回もユタカ・マジックに期待してる。競馬界の“藍ちゃん”って呼ばれるようになって欲しいね。」

☆エイシンアモーレ・瀬戸口師
「追い切りの反応も良かったし、いい頃の体つきに戻っています。ハナにはこだわらないけど、おさえても味がないので、ある程度先行力を生かした競馬にはなると思います。」

★グレイスティアラ・手塚師
「引き続き具合は文句無し。走りっぷりからも芝がこなせない馬ではないと思うので・・・」

★コイウタ・横山典騎手
「牡馬相手で前走の内容なんだから当然ココは楽しみだよ!関東馬も元気だってとこ見せるから」

★コスモミール・根本師
「前走で輸送をクリアしたし、1度使って馬はいい方向に向いている。ただトモに力がない馬なので坂の競馬は割引かも?」

☆セントルイスガール・畑端騎手
「終いの脚がしっかりとしているのがセールスポイントですね。体は一番小さくても根性だけなら負けません。直線外に出せる展開になれば・・・」

☆テイエムプリキュア・五十嵐師
「入厩してからグングンと力をつけた馬なんだ。調教と実戦が結びつく馬だから、今回もいい競馬になると思うよ。ええ根性しとるんよ!」

☆プラチナローズ・岩田康騎手
「先程(金曜朝10時過ぎ)、初めて乗せていただいたんですが、トモの蹴りが凄い馬だな~って感じました。いい馬に乗せてもらってるんで、今回は良い結果を出せるように頑張ります。」

☆キーレター・太宰騎手
「デビューした頃の方が走りっぷりは良かった気がする。とにかく今はけいこで走らないし、体がボテッとしているので厳しいでしょう」

★サチノスイーティー・鈴来騎手
「けいこの動きは悪くないです。この相手でどれだけやれるかって感じですけど、厩舎期待の馬なんで今後に繋がる競馬が出来れば」

☆シェルズレイ・松国Jr
「うまく精神面のコントロールが出来ています。今週もいい調教ができました。前々で競馬する馬だから阪神コース向きだと思います」

☆シークレットコード・今井助手
「新馬は牝馬限定戦とはいえ強い競馬内容だった。1回使って格段に動きは良くなってるし、追ってからの反応が超いい感じです。速い時計に対応できればGIでもやれます。ジョッキーも“自信ある!”って言ってくれてますし期待は大きいですよ」

☆ブラックチーター・松国Jr
「GIに向けて攻めの本数を増やして乗り込んできた。絶対能力は高い馬だし、力を発揮してほしいけど、まだ本当の意味で体が調教についてこれていないから?良くなるのはもう少し先かも・・・」

☆ベストストーリー・沖師
「いつもカリカリとしてテンションが高い馬なので、まだこれからの馬なのですが、潜在能力はかなり見込んでいる馬なので、将来につながる走りをしてくれればと思ってます。」

【JC翌日は東大でお勉強】

【JC翌日は東大でお勉強】

『日本ウマ科学会・第18回学術集会』のシンポジウムは一昨年からサラブレッドを題材に開催されているが、1頭の馬を取り上げるのは今年が初めて。プログラムにディープインパクトの名は一切なかったのだが、会場となった東大農学部1号館8番教室には皐月賞時のディープインパクトのポスターがベタベタと貼られ、まるでディープ一色といった雰囲気でした。参加費3000円(学生1000円)だったが、会場は立ち見も含め約240人が殺到し、前年の5倍越えという大盛況ぶり。JRA調教師や厩舎関係者の姿も多数あり、更には一般ファンや、東大競馬研究会のメンバー10人の姿もありました。

この日は、“心拍数”が最大になった時の走行速度でもディープのケタはずれの能力が証明された。JRA栗東トレセン競走馬診療所の塩瀬友樹氏の発表によると、ふつうの2歳馬は秒速13.4メートル、3歳馬で14.6メートル、古馬(4歳以上)の500万クラスで14.8メートル。ところが、ディープは昨年12月の2歳新馬戦の最終追い切りの時点で16.3メートルと驚異的な数値をマークしたとされる。デビュー前の昨年10月は13.8メートルだったというから、2カ月で格段の成長を遂げたことになる。放牧に出されたりすると、数値を元に戻すのに時間を要するが、ディープは夏場は札幌競馬場に入厩させるなど厩舎側の尽力もあり、高いレベルで安定しているという。

この研究を始める理由になったのは、デビューからコンビを組む武豊騎手の「ディープの走りはまるで空を飛んでいるようだ」という発言、ディープの脚もとを支えるカリスマ装蹄師の西内荘さんが皐月賞後に「ディープは蹄が減らない」と話したことなどが発端となったわけだ。

走るフォームを細かく解析するために、1秒でなんと250コマの解析能力があるカメラを菊花賞当日のゴール板手前100メートル地点に設置した。しかしディープが馬混みの中にいたり、外側に馬がいたりすると解析は不可能だった。心配をよそに、菊花賞史上最速の上がり3ハロン33秒3(200メートル11秒1!)の豪脚で、カメラの設置場所を過ぎて、先頭を行くアドマイヤジャパンを並ぶ間もなく突き放す強烈な内容に、スタッフの心配はまるで杞憂に終わったのだが・・・

解析の結果がプリントにも書かれており、驚いたのはディープの残り100メートルの平均時速がなんと64キロ!他馬の平均が57キロというのだから、いかにスピードが違うか分かる。2900メートルを走ってきて、この能力差は怖ろしいほどだ。さらに、ディープの1完歩の幅が7.54メートルなのに対し、他の馬たちの平均は約7メートル。1完歩で約50センチの差を縮めていたのだ。もうこれはどうしょうもない差と言えるだろう。また、1完歩と1完歩の間には、エアボーンと呼ばれる、どの肢も地面に接していない“空を飛んでいる”瞬間があるのだが、このエアボーンで、ディープは0.124秒で2.63メートルも進んでいる。他馬の平均は0.136秒で2.43メートル。ディープは走っている速度が他馬より格段に速いため飛んでいる時間は短いが、“飛行距離”は段違いに長い。武豊騎手が「空を飛ぶように走る」と話しているのは、こういうことだったのだと一同納得しました。

もうひとつ注目すべき点は、上下動(ブレ)の少ない走りだ。ディープの筋肉はゴム毬の柔らかさに、バネのような伸縮力があるそうで、西内装蹄師によると、「後肢で耳をかくことができる」と猫や犬のような仕草をやってのけるという。車のエンジンに相当する心臓の大きさ、心肺機能の高さばかりでなく、筋肉の柔軟さがブレの少ない走りを生み出し、スムーズに体重を移動し、推進力へとつなげているのだ。「だから無駄に蹄が減らないんだよ」と横にいた栗東のT調教師は語ってくれた。

武豊騎手の感性とは別に、科学的にも証明されたディープの速さ、強さ。史上初の無敗4冠に挑む有馬記念まで、4週間を切ったのだが走りを早く観たいと今から待ち遠しい。ディープインパクトが歴戦の古馬を撃破し、日本中のファンに感動のクリスマスプレゼントを贈ってくれるのだろう。

【今年は外国馬が本気モード】

【今年は外国馬が本気モード】


(東京競馬場)昨年15着に続く参戦となるウォーサンが芝コースで追い切られた。ダートでのウオーミングアップ後、向正面から芝に入り、単走でゴールまで馬なり。内ラチ沿いを軽快に駆け抜け、7ハロン95秒3、3ハロン36秒6-12秒5。「ベリーグッド!タイム・動きとも申し分ないね。それ以上に馬がリラックスしているのが一番だよ」と満面のスマイルであるブリテン調教師。追い切り後の馬の様子をチェックし、「心拍数や呼吸は8分で元に戻った。理想的な息の入り方だね」と具合の良さを更に強調していた。昨年惨敗という辛い思い出がありながらまたも来日。独GIバーデン大賞典を昨年以上の内容で連覇するなど衰えは全く感じない。「去年は本当にショックだったが、今年は凱旋門賞(8着)のあとブリーダーズCを辞めてフレッシュな状態で連れてこれた。今年は期待してほしい!」と師は巻き返しに意欲充分だ。バーデン大賞典馬がJCを勝てばJRAから1億円の褒賞金が出されることもあり陣営全体の鼻息は荒い。 昨年の凱旋門賞馬バゴは、ダートで速めのキャンター調整。上がり3ハロンは42秒1-13秒7と切れのある走りを見せた。ゼネラルマネージャーのA・クーパー氏は、「環境にも即慣れたようで、馬は非常に良い体調でここまで来ている。。この秋は凱旋門賞(3着)、BCターフ(4着)、そしてここの3戦とローテを早くから決めていたので、いい状態を継続する事が出来ました」と普段と変わりない雰囲気であることをアピール。24日に、ジレ騎手が跨って軽めを追い切る予定だ。 (白井競馬学校)ウィジャボードはキャンター半周から少しづつスピードアップして、1ハロン15-15のペースで3ハロンを伸ばした。「体調は日増しに良くなっており、日曜のレースまでには完璧になると思う。輸送直後からもカイバ食いは良かったし、スケジュールも全て予定通りだよ。ゼンノロブロイには負けません!」とトレヴァージョーンズ攻馬手からは超強気なコメントが出た。 アルカセットはキャンター半周後、ギャロップ1周。徐々にスピードに乗せて1ハロン15秒台のラップを3ハロン踏み気合乗りも上昇。「白井では順調に過ごせた。サンクルー大賞典1着以降は、天候や体調などの関係で順調に使えなかったが、今回はすべてうまくいっている。好レースを期待しています。ライバルはゼンノロブロイとウィジャボードかな~?」と古川大輔攻馬手兼マネージャー。 キングスドラマは軽めのキャンター1周、ギャロップで1ハロン16秒8-15秒8-15秒9-15秒4。「食欲旺盛で体調は申し分ない。全力を出せるデキだから、自分の競馬(逃げ)になればチャンスはあると思う」とハント攻馬手。 ベタートークナウも1ハロン17秒台ペースのキャンターで1周半。「勝負は時の運なので何とも言えないが、レースで最高の力を出せるように調整していきたい。おそらく一番後ろのグループで追い込む競馬になるだろう」とロールス厩務員。以上の4頭は調教終了後に東京競馬場へ移動し無事に到着した。