高崎武大のこんな騎手情報局 -3ページ目

【待ちに待ったJCウィーク】

【待ちに待ったJCウィーク】

毎年の事ながら海外の強豪達(馬も騎手も)が日本にやってくるこの週を、何よりも心待ちにしている高崎であります。それはネタがわんさか生まれるから?という事もありますが、個人的にも昔から交友のある海外の競馬関係者と会えるからにほかなりません。 
今年はフランキーとキアランの揃い踏みで、明日催されるパーティでの再会が大変楽しみです。フランキーは以前シングシピールでJCを勝った時、やはりこのパーティの席で「俺の馬が勝つよ!見ててみな」とウィンクしながら教えてくれたのは記憶に鮮烈に残っている。また、ファルブラヴで勝った時などは、「僕の馬が一番強い!でもコーリーの馬(サラファン)が凄く気になる存在なんだ」と、そこでは相手馬までズバリ指名していたのには本当にたまげた。“これが世界一の男”なんだと・・・

キアランとは短期免許来日当時にも、よく遊びに出掛けたものだが、彼はとにかく紳士である。英国の貴公子というニックネームがあるように、普段から結構ニヒルな男なのだ。しかし競馬となると、その強烈な腕っぷしを武器に、欧州スタイルで追い倒してくるという、何ともアンバランスなところがまたいい。キアランは今年は凱旋門賞を制覇するなど、今世界中で最も勢いにのっている騎手だと思う。
この両名が府中で競演というだけでも心躍る思いだが、更に彼等から美味しい情報も頂戴出来るので、馬券的にも最高に力が入ります!!

【マイルCS直前情報】

【マイルCS直前情報】

●アズマサンダース・藤岡騎手
「動きは良くなってます。ただ前走もデキには自信があったのに結果がイマイチでしたから、正直アテにならない馬ですね。気持ちはすごく前向きなんですが・・・」

●アドマイヤマックス・込山助手
「全体の時計はあんなもんでしょう。中身のある調教はできたと思います。ただピーク時とは迫力という面で少し劣るかも・・・」

●アルビレオ・白井師
「けいこの遅れはいつも通り。一瞬の脚を生かす競馬でどこまで迫れるかだね。体質的に弱い所が改善されればな~?」

●ウインラディウス・葛西助手
「今までと違って、好走の反動もなく順調です。馬も騎手もこのチャンスを生かしたいそうです。(笑)」

●キネティクス・小牧騎手
「メンバーは強いがいい感じでレースに挑めます。いかにも弾けそうな感じがたまんないね!」

●サイドワインダー・中山助手
「1回使った反動もなく息遣いはいいよ。順調にきていますから、あとは前回のような枠にだけ入らないで欲しいな」

●タニノマティーニ・西原騎手
「いいデキっす。気合乗りも前回よりいいっすよ。結構見せ場は作れると思う。」

●ダンスインザムード・北村宏騎手
「折り合ってスムーズな競馬ができれば勝つ力はあると思う。あとは僕だけです!」

●デュランダル・和田助手
「動きは最高に良かった。順調のひと言だね。ぜひとも3連覇を!体は増えていると思いますが、全く気にしないで下さい。」

●ハットトリック・角居師
「追い切ったあともテンションが上がらずいい状態。精神的にも馬体的にも一回り成長した感じですよ。」

●マイネルハーティー・安藤勝騎手
「切れる脚はあるが、モタれる面があるからなんとも言えン?本命馬の後ろから一発狙うわな」

●ラインクラフト・瀬戸口師
「折り合いがついていい追い切り。マイルのほうが競馬はしやすい。ただ最近馬がおとなしいのが気掛かりなんだよ・・・」

●リキアイタイカン・武幸騎手
「変化はないがけいこの動きは良かった。上位に来れるように頑張ります」

●ローエングリン・伊藤正師
「ザ石の影響はあったが100%の力を出せるように調整した。前で粘る持ち味をフルに発揮して欲しいね」

【オリビエは聴きながら】

【オリビエは聴きながら】

今朝の栗東TCは4℃とこの冬一番の冷え込みです。 吐く息は真白く、手には熱々の缶コーヒーと、背中には携帯カイロという冬用スタイルで頑張ってます。 馬上の乗り手も服装が完全に防寒モードへと移行されたようで、先週まで超薄着(半袖にプロテクター)だった飲み仲間のM助手も、厚手のジャンパーを着込んでいましたから・・・。

さて先週から徐々に勢いを取り戻しつつあるペリエ騎手ですが、今回の来日は久々の栗東という環境の変化からなのか、どうも調整に苦労しているようです。 詳しくは次回作の単行本ネタなのでココには書けませんが、美浦在籍時よりも攻め馬の数を真面目にこなしてますし、調教後はカッパを着込んで、耳にはイヤホン(フランス語のロック)を聴きながら、ジョギングに励んでいます。私がペリエに「スゴイねえ~?」というペリエが一番好きな日本語で声を掛けると、息を切らしながら「ヤバイ!ヤバイ!ヤバイ!・・デブ・・デブ」(ドップラー効果)と駆け抜けて行きました。 これだけの超一流騎手が、ここまで真剣にやってきてるのです、今週あたりからペリエの猛攻があっても不思議ありませんぞ!

【感謝!!『ヤバい馬券』売れ行き絶好調!】

【感謝!!『ヤバい馬券』売れ行き絶好調!】
10月末に発売した私の最新刊『ヤバい馬券』(双葉社刊)はなかなか売れ行きがよいみたいで、双葉社の担当の方からもお褒めの言葉をいただきました。これも普段から応援してくださっている皆様のおかげだと思っております。感謝しております。まだ目にしていない方は、一度パラパラっとでもいいから本屋さんで見てみてくださいね! 宣伝でした。

【金曜朝9時。抽選会場出口調査】

【金曜朝9時。抽選会場出口調査】

エリザベス女王杯は、馬名アイウエオ順(順回り)での抽選となりました。抽選終了後の各陣営のコメントを出口調査してみました。

まずはエアメサイアの伊藤雄調教師は自ら抽選会場に現れ6枠11番を引き当てた。「馬場の悪いところを通らなくて済むいい枠じゃないですか。まあ気を遣わなくていいジョッキーですから、全て豊君に任せます」と終始笑顔で好感触のご様子だ。金曜朝は角馬場で長めに体を解す運動のみというエアメサイアだが、それもデキの良さに自信があるからだろう。「特に変わりありません。姫様の朝のお食事前の運動程度です(笑)」と伊藤師からもジョークが出る余裕。

スイープトウショウは池添騎手自ら抽選に臨み4枠8番。その瞬間、やや口元がニンマリ。「外枠だけはイヤだったから。奇数偶数は先入れだから関係ないし、枠順は言うことなしです。この馬の力を全て発揮出来るように、自分がミスをしないように乗るだけ!」と力強くコメント。この日は運動だけのメニューで「何も変わらんよ」と言いながらも、こちらも自然とデキの良さからかスマイル連発の鶴留調教師。

3連覇を目指すアドマイヤグルーヴは2枠3番。この日は坂路で15-15(時計はエラー)。「外枠よりはいいです。正攻法の競馬をします。まだ皆さんに言われるような衰えは全く感じませんから!」と眉毛をつりあげて力説する上村騎手。

坂路1本を軽るめに駆け上がった昨年2着のオースミハルカは、最内1枠1番。「先行するには理想的な枠でしょう。欲を言えばもう1個となり(2番)がほしかったけど、真っ直ぐ行ってスムーズに走れるイメージですからロスなく信二も立ち回ってくれるでしょう。」と安藤助手は先行策を示唆。

8枠17番のレクレドールは角馬場からCW。「枠はどこでも良かった。具合がいいので楽しみ。馬場の良い大外に出せれば・・・」と片山調教助手。

1枠2番ライラプスの松田国調教師は「馬ごみで脚をためてから直線で外に出す競馬ができる枠ですね。ジョッキーが一番欲しいと言っていた枠順でしたから、結果をおおいに期待してます」とトーンは高い。

3枠6番メモリーキアヌの湯窪調教師は「理想は外でしたが、偶数でよかった。今回がラストランの予定だから、一番多く実況でキアヌの名前が呼ばれるように、後続を引き離して逃げる作戦をとりたいと考えています」と予想外の展開になりそうだ。
4枠7番マイティーカラーは「良馬場なら内枠の方が良かったけど、道悪は上手いし、どのくらい雨が降るかによります。良重関係なく、とにかく具合はピークと言えるデキなので、上位に絡んでくる自信はありますよ!」と超強気の宮師。

7枠14番ヤマニンシュクルは「外回りだし枠は関係なさそう。ブランクが長いのがどう影響するか…追い切りの動きはさすが動きましたが?」と今回ばかりは千引助手も半信半疑。
8枠16番マイネサマンサの中村調教師は「真ん中より内がよかったな~?ここだと前に壁が作れないから、さすがに騎手の腕だけでは抑えられないよ。かなりテンションが高いから逃げることになるかもしれない」と曇り顔だ。 
しかしどうやら各陣営の話を総合すると、予想よりも展開的には前が早くなりそうで、馬場の良い外目に出せた差し馬にはお誂え向きか?!

【賞品は凄いですよ】

【賞品は凄いですよ】

先日トレセン関係者の大ゴルフコンペが行われました。当然ながら私も参戦させて頂きましたが、合計140人クラスのコンペともなると、最初の組みでスタートした人と、最終組でスタートした人とでは、かなりの時間差が出来てしまう事から、全員が揃う表彰式の時間には、既にベロベロに酔っ払っている輩も数名いました。

最近ごく普通の商社マンである知人に、こんな質問をされたのでお答えしよう。 
Q“競馬関係者(厩舎関係者)のゴルフコンペの賞品って凄いんでしょ?まして個人的なニギリなんかのレートも凡人の数倍なんだろうね~??”
A“確かに賞品は豪華な物もありますよ。その昔ある調教師さんが馬主さん主催のコンペでハーレーのバイクをもらったという逸話や、ビール1年分という何を基準にしたのかも分からない賞品があったとも聞きます。”ちなみに今回のコンペは、主催側であられる某調教師さんの記念コンペだったので、過去に競馬でもらった副賞賞品などがズラリ並べられていました。昔は普通に宝石などの高級品が副賞に用いられていたんだな~と感心しながら表彰式会場の賞品を眺めていました。 結果私が頂いたのは数年前の天皇賞参加賞で配られたというバーバリー社の傘と膝掛けでしたが、結構狙っていた賞品でしたので嬉しかったです。(ちなみに私以外にも同じ賞品を7名の方が持ち帰られました)

それからあまり大きな声では言えませんが、ニギリのレートについては、案外一般社会と変わらないと思っていて下さい。しかし中には騎手同士で、とんでもないニギリをしているのを見掛けます。「祇園でのお遊び代っす!」なんてのは頻繁に耳にしますよ。

【アルゼンチンは高配当狙い撃ち!】

【アルゼンチンは高配当狙い撃ち!】

☆デルタブルース・岸本助手
「久々でも仕上がりはいい感じ。エンジンのかかりは遅いが、トップギアに入ると長くいい脚を使う馬だから・・・地力
からも期待したいし、勝たねばJC出走も危ぶまれるからね!」

★テンジンムサシ・石神騎手
「終い重点にやりました。先週よりも格段に気合も反応も良くなっています」

★ニシノドコマデモ・萱野師
「予定よりも復帰が延びたが、今は完全に夏負けから立ち直っています。気性的にも久々は問題ないので」

★ハイフレンドトライ・根本師
「今週は単走だったが、動きは素軽かったよ。コバジュンもこの馬を熟知してくれてるからね!53キロなら楽しみ」

☆ビッグゴールド・和田騎手
「水曜追いでは外を回ってもきっちりと伸びてくれました。今回状態はいい!叩いて一変した感じなので、この馬らしい前々の積極策で挑みます」

☆ファストタテヤマ・永田助手
「動きを見る限りはデキ落ちはなさそう。府中までの輸送競馬で当日460キロ台を保てればええんやけど」

★ブリットレーン・吉田豊騎手
「掛かる馬ではないけど、凄く気のいい馬ですね。気分良く走らせれば結構力は足りるかも・・・」

☆マイソールサウンド・西浦助手
「前の馬を追いかける調教。反応はかなり良くなってます。背負い慣れてる斤量ですし、気分良く走れれば際どい勝負ができそうですよ」

☆マーブルチーフ・田所助手
「叩き2走目の前走でメドがたちました。動きは最高に近いですよ。逃げ馬の後ろぐらいでうまく立ち回ればチャンス充分じゃないの!」

★アサクサキニナル・松山師
「距離は微妙に長いとは思うけど、デキは叩いて良化してる。左回りが何よりもスムーズな馬だからね」

★グラスエイコウオー・村田騎手
「調教の動きからもデキ良さそうっすね。どの馬にもチャンスがありそうですから、乗り役で負けたと言われないように頑張ります(笑)」

★コイントス・葛西助手
「時計的には少し遅くなっちゃいましたが、動きの良さには太鼓判が押せますよ。夏場から頑張り続けているように、この歳になっても衰える所が全くない。今回乗り手も含めて条件は揃いましたね」

☆サクラセンチュリー・佐々木師
「ラストの瞬発力を確かめる調教をしたんだけど、今回の弾け方ならソコソコにはって感じかな?持ち味を生かすためにも良馬場が絶対条件の馬。でもまだピークって感じじゃないんだよな~」

★スムースバリトン・国枝師
「戻ってきてからはズブくなっているので距離延長をさせてみます。動きは随分良くなっているし、東京コースには実績があるからね。今後に繋がるレースを期待したいね」

☆ダディーズドリーム・松田博師
「相手なりに走れる馬や!」

☆チャクラ・安達師
「動きは元々地味な馬でしたが、それにしても地味な追い切りでした(笑)。でも肝心なヤル気が出てきているのは何よりですし、今回のようなスタミナ比べになりそうなメンバーとコースならいい競馬になる・・・と思う」

【テーマはハンデ?】

【テーマはハンデ?】

米国では競馬の祭典ブリーダーズCが、また豪州では世界5大レースの1つメルボルンCが行われました。 日本も現在G1レース真っ只中(今週は箸休め)ですが、世界の競馬も今が一番華やかな時季なんですね。

ブリーダズCの各レースを観ていて思ったのですが、以前にも増して中南米出身騎手が目立つようになった事です。それも新しい名前を目にするようになってきました。 競走馬の血統も随分様変わりをしてきているようですし、米国も新しい世代への変革期に入ってきた様子です


11月の第一火曜日といえば、豪州メルボルンCが開催される日です。今年は11月1日がレース当日、前日の31日には名物の馬と人のパレード(歴代の優勝馬や騎手・関係者が参加)が、街の目抜き通りで華やかに行われました。日本からはアイポッパーが参戦したという事もあり、たくさんの日本人サポーターの姿を拝見しました。更には日本人調教師さんの姿も数名(萩原師・友道師・勢司師など)確認出来ました。 注目のアイポッパーは、最終追い切りを1Fあがり11秒7と絶好の仕上がりで本番に挑んだわけですが、結果は12着と惨敗でした。敗因は色々あるのでしょうが、ジョッキー曰く「馬場が柔らか過ぎたわ!あれはゴッツイ水撒きしょったな・・・これが“魔界”アウェイちゅうもんやと肌で体感したわ(苦笑)」と以外とサバサバしていました。 マカイビーディヴァの3連覇、それも牝馬酷量58キロを背負ってですから、素直に拍手を贈りたいですね。

さて今週は日本でも昨年の菊花賞馬が59キロで復帰戦、昨年の春の天皇賞馬が62キロで同じく戦列復帰となります。今週はどうやら酷量ハンデが馬券のテーマになりそうですね。

【天皇賞関西有力馬達の直前情報】 

【天皇賞関西有力馬達の直前情報】 
 
 金曜午前8時30分。栗東坂路の角馬場に現れたリンカーンを見守る音無師が満面に笑みを浮かべてこうつぶやいた。「今回は本当にいいわ!全然違うぞ」。精神的な余裕を漂わせながら、全身を使った柔らかい歩様で、それでいてイレコミどころか落ち着きはらっている。29日の長距離輸送を考慮して、10キロ程ふっくらさせているそうだ。「私もリンカーンを見続けてきたが、本当に同じ馬なのって!?ぐらい変わってきたよ。必要としていた物が全て備わったって感じ」と声が弾む音無師。そして坂路で極軽めに4F72秒1ー1F15秒3。ゆっくりと、馬の行く気に任せて、木曜日に打ち替えた蹄鉄をなじませるための登坂だったが、フットワークは迫力満点だった。「昨年の天皇賞とは、ローテーションも状態も全然違うから」。金曜調教を見届けると同師はこう語った。「状態は今までで一番良かったと思う菊花賞の時に近いね」と音無師の眼鏡が光る。担当の蛭田助手も「獣医から内臓面も心配ないって昨日太鼓判押された。今回は長距離輸送でもたぶん大丈夫。豊さんは、以前から“左回りの方が良さそうだね”って僕には言っていたんですよ!」。最高潮で迎える左回りの天覧決戦。9回目の挑戦で念願のG1タイトルを手にする時がきたのかもしれない。

 スイープトウショウは調教スタンド脇の丸馬場で調整した。「コースへ出すと言うことを聞かんもん?気分を損ねても困るからね。ここで体をほぐすしかないって・・・」と鶴留師。「先週まで稍細めだったけど、今週は宝塚記念ぐらいの体に戻っていた。輸送で減らなきゃいいんだけど?」とは池添騎手

天皇賞・春の覇者スズカマンボは坂路で4F62秒6ー1F16秒0をマーク。「かなりカッカしているわ。当日にイレ込まないか心配だね」と橋田師は心配顔だった。対照的にアドマイヤグルーヴは角馬場で落ち着きはらっていた。「若い頃ほどテンションが上がらなくなったし、思い通りの体つきだよ。面白いよ今回!」と手応えあり。金曜朝の気配では2頭クッキリ明暗が分かれた。

サンライズペガサスは坂路で4F66秒0ー1F15秒8の最終調整。日迫助手は「この時計なら良かったんちゃう。馬体重は前走486キロと同じか気持ちプラスくらいでいけそうやわ。輸送があるので重くなるとは思わない」と仕上がりに自信。枠については、「有力馬がみんないい枠を引いているだけに、外枠は本当不利やね・・・運ないわ」と表情を曇らせた。

 そして金曜朝、誰よりも強気だったのがルメール騎手だ。スタンド1階で休憩をしている所、彼の好きな銘柄の缶コーヒー(無糖でミルク入り)を差し入れして、直接本音に迫ってみたのだ。ルメール騎手は「本国にいる時に、オーナーからエンペラーズCで勝てる馬(一番チャンスのある馬)に乗せてあげるって言われてたんだ。僕は日本で早くG1レースを勝ちたいと強く思っていたので、こんなにいい話はエージェントにも相談しないで、自ら即決したぐらいなんだよ。今回乗るハーツクライという馬は、イメージ通りグッドフィニッシャー(キレ味鋭い)だし、何より休養明けで馬が最高にフレッシュなのがいいね。基本的に日本の馬は使い過ぎと調教のヤリ過ぎからなのか、全体的に疲れている馬が多いんだけど・・・これはナイショね。とにかく昨日の調教で凄いアクションをしてくれたから、今回は最大のチャンスだと断言しておくよ!」と超強気のルメール騎手でしたが、最後にライバルは?と問うと「もちろんゼンノロブロイだと思うけど、今回はサンライズペガサスも怖いね。あとはユタカさんに注意して~(笑)」


こんな騎手情報局


【木曜枠順抽選後の各陣営】

【木曜枠順抽選後の各陣営】

まずは美浦TCにいる高崎の知人Hさん(藤沢番)に、藤沢厩舎の枠順確定後を伝えてもらった。
昨年に続き連覇を狙うゼンノロブロイは、レース前のいつも通りの北馬場調整。追い切った翌日だけに、やはり気合いが乗ってきたのが印象的(戦闘モードON)。そして枠順は奇しくも昨年優勝したのと同じ7枠13番に決まり、藤沢和調教師は「いいところに入ったんじゃないかな。ストーミーカフェに、タップダンスシチーと先に行く馬が内枠にいるからね。ここなら前を見ながらスムーズに流れに乗れると思う。あとはジョッキーに任せるだけ。馬の力を信じて乗って欲しいな」と笑顔で語った。 他の2騎についても「調子だけならピーク。府中コースなら力を存分に発揮してくれるはず。トレイルは今後を一番期待している馬だし、ダンスも昨年のように気持ちさえ途切れなければ、上位に入る力はあるんだから・・・」とこちらも楽しみという藤沢師。

栗東トレセンでは、私が自ら陣営にアタック。 宝塚記念で並みいる牡馬を撃破したスイープトウショウは外めの7枠14番に決まり「当たったところは仕方ないけど、枠入りにも不安が残るし、出来れば真ん中あたりの奇数が希望だったけど?この枠でも頑張ってほしい」と鶴留調教師はやや不満という表情でした。京都大賞典勝利で勢いに乗るリンカーンは2枠3番に決まり「偶数番の方が更に良かったけど、外よりは内の方がいいと思っていたのでまあ良かった。あとは乗り役がうまくやってくれるでしょう。仕上がりに関しては自信を持って送り出せるから・・・」とは東田助手。

前走毎日王冠を強い競馬で完勝したサンライズペガサスは8枠16番に決まり「極端な外は嫌だったんだけど・・・。本当は真ん中くらい欲しかった。でも、ここだと包まれることはない枠なので前向きに考えるしかないね」と苦笑いの古川助手。 3枠6番に決まったタップダンスシチーの佐々木師は、「哲ちゃんは3枠か4枠の偶数番がいいな~って今朝も言っていたんですよ。運良く望んでいた枠に入ったからね。ここまでは100%だよ!」と相変わらずにこやかな晶三さんでした。 春秋天皇賞連覇がかかるスズカマンボは1枠2番に決まり「春の天皇賞はうまく前に壁を作って結果が出たでしょ。だから今回も内枠がいい方に出るんじゃないかな~と期待しています。馬はかなり煩くなってるんで、輸送さえ無事に終えればとその点だけを危惧しています」と込ちゃんこと込山助手も期待半分不安半分って感じでした。

1枠1番ヘヴンリーロマンスの栩原助手は「後ろから行く馬だし、枠は特に気にしていなかった。この馬に合う速い流れになれば」と展開待ち。
2枠4番ハットトリックの岸本助手は「2000メートルなのでどこかで外に出さなければいけないから、本当は枠は外の方がさばきやすいと思っていたけれども、あとは3年連続制覇がかかるジョッキーに任せるだけだね」と“秋盾”キラーのペリエ頼み。
4枠7番ホオキパウェーブの二ノ宮師は「枠順も真ん中でいいところだね。菊花賞のディープインパクトと同じ勝負服で同じ数字。2週連続になればいいな~ってSTAFFと話していたんですよ」と枠順・仕上がりとも満足なのか軽いジョークが出ていました。
5枠9番メイショウカイドウの坂口正大師は「あまり包まれるといけないので、内すぎるよりも、少し外めの方が良かった。ある程度の速い流れになってほしいな。“ここが小倉”だと思って走ればいい結果が出るんじゃない(笑)」と周囲を笑わせるのは師らしい光景です。
8枠17番アドマイヤグルーヴの込山助手は「この枠やしな~?上ちゃんが乗り方考えくれるだろう。」と枠順には不満という感じでした。