高崎武大のこんな騎手情報局 -5ページ目

【スプリンターズS有力馬HOT情報】

【スプリンターズS有力馬HOT情報】

月曜日、白井の競馬学校で軽く追い切られたサイレントウィットネスとケープオブグッドホープは、火曜日朝も反動も皆無であった為、輸送を前に軽めのキャンターを入念に行われた。そして正午過ぎに中山競馬場に無事移動した。サイレントのモーウ攻馬手は「安田記念の来日した時よりも輸送に関しても落ち着いている。何もかも2度目っていうのは、馬も人も理屈がわかっていて本当に自分のペースでやれるからね。追った後の状態も満足いくものなんだ(馬体重は28日現在で552キロ)」とかなりの自信。ケープオブのビュッセイ攻馬手は「輸送はこの馬にとっては年中行事だから慣れたものだか(笑)。中山に到着してからも元気一杯だよ。体調は申し分なく、ここまでは順調に調整が進んでいます(馬体重は28日現在で544キロ)」と、こちらも状態の良さを強調していた。最終追い切りはサイレントが主戦のコーツィー騎手が跨って29日(木)に、ケープオブはプレーブル騎手が跨って30日(金)に行う予定だが、どちらも豪快な走りを披露してくれるだろう。

◆シルキーラグーン
芝1200メートルでは【2・1・0・0】と今年は最高に充実しているシルキーラグーン。約3カ月半ぶりの競馬にはなるが、池上助手は「ここ2戦の疲れが出て、予定より帰厩が1週間遅くなったからな~?先週は坂路で(4ハロン)49秒3の好時計が出ているし、牧場で乗り始めてからは順調だから、今は疲れに関しては心配ないよ」と多少の誤算はあったものの概ね順調といった感じだ。「以前はパドックで気合を表に出し過ぎていたのに、今は余計な体力を使わないから力を全て競馬で出せています。精神面の充実が何よりですよ!十分にチャンスはあると思っています」と一発を匂わせている。

◆カルストンライトオ
連覇を狙うカルストンライトオ陣営のトーンが、何故か今ひとつ上がってこない。どうやらその原因は馬体重にあるようだ。前走4着に敗れたアイビスSDでは、休養明けなのに12キロ減(492キロ)と想定の範囲外だった馬体が、ここにきても思ったように戻ってこないそうだ。火曜朝の調教後の計測では鞍をつけて512キロ(普段の目安は520キロ)。追い切りと中山までの輸送を考えれば、やはり大幅な回復は見込めない様子。「昔は490キロそこそこで競馬していた頃もあるけど、最近は500キロ前後で好走してきた馬だかんな。動きや時計は悪くないんやけど、今回も体重がひとつの判断材料になるやろう・・・う~ん気になるところだな?」と大根田調教師も曇り顔だった。

◆ゴールデンキャスト
昨年同じローテで、ゴールデンキャストがセントウルS勝ちからスプリンターズSへ。昨年は苦手の雨馬場に持ち味を全く発揮出来ずに11着と大敗。しかし今年は予報では秋晴れ(良馬場)が見込めそうなだけに、持ち前のキレ味をフルに発揮といきたいところだ。「体調面はまるで陰りがない。涼しくなってきたからさらに覇気が出てきた感じだよ」と橋口調教師は好調を豪快にアピール。「でも相手も強いし、まともなら掲示板かな~?でも競馬に絶対はないか
らね。ディープインパクト以外は(笑)」と冗談を交えながらも終始笑顔でした。

◆アドマイヤマックス
春秋スプリント王を狙う高松宮記念の覇者アドマイヤマックス。今回の最大の懸念材料は、左回りに比べ実績の乏しい右回り。「右回りでもソコソコの競馬してくれているけど、どうしても最後追い出すとモタれるからね?」と込山調教助手も不安気。「夏場からビッシリ調教してきたので、体は春よりも減ってるかも知れないけど、動きはいいし仕上がりに関しては心配ないよ。」と体調面には自信がありそうだ。先週土日12勝の新記録を打ち立てた武豊騎手の勢いで・・・。

◆デュランダル
2年連続最優秀短距離馬に輝いたデュランダルが、約10カ月ぶりにターフに戻ってくる。今年は最大の目標として安田記念に向けて調整されていたが、度重なる(慢性)爪の不安のため回避し、スプリンターズSに目標を切り替えた。「とにかく順調に来ている。爪の不安はもうないから使うんです!」と坂口大調教師から完全復調宣言が飛び出した。今回の舞台は【2・1・0・0】と最も得意にしている中山1200メートル。「中山は最後に坂があるから(サイレントウィットネスに)付け入るスキはあると思うよ。今回は挑戦者の気持ちで向かっていきます」と福留助手も強気だ。

【香港馬“特捜最前線”(1)】 

【香港馬“特捜最前線”(1)】 

 香港からの刺客2頭は、現在検疫中のJRA競馬学校(白井)ダートコースにて、調整されており、昨朝来日後の初時計をマークしました。午前7時の開場を待ち侘びたかの如く、まず『香港の英雄』サイレントウィットネスが堂々と登場。角馬場で入念に体をほぐした後、今回は本気で勝ちにきている証拠である、帯同馬(自費負担)のハイリリーとともにダートコースに入った。このハイリリーこそ、常日頃よりウイットネスの調教パートナーをつとめている馬で、そのおかげか安田記念当時よりも非常にリラックスしているのは一目瞭然だ。

追い切りは、ウィットネスが2馬身ほど先にリードする形(いつもの調教)でスタート。終始馬なりのまま全身をゆったり使った走りで直線に。最後は軽く仕掛けられて、迫ってくるハイリリーに予定通り半馬身先着、5F68秒3をマークした。手綱を取ったモーウ攻馬手(香港一のトラックライダーと名を馳せる)も「感触は抜群だった。シビれた~って感じ。体調面の不安もないし、安田記念の時よりも2段階上の状態だ!」と自信満々の様子だ。

 昨年同レースを苦手な道悪の中、のめりながら3着と好走したケープオブグッドホープは、同じくダートコースで単走にての追い切り。こちらは直線で軽く仕掛けられると鋭い反応を見せ、時計は5F67秒9。とにかく豪快な脚捌きが印象に残った。「今春のイギリス遠征の疲れを心配したが、3週間前位に完全に抜けた模様。7歳馬だけど馬体が若いし、柔らかみなどは年々増しているぐらいだよ。今回も当然勝ちに来たんだから、日本の皆さんに応援してくれるように言って下さい(笑)」と昨年来日時も剽軽な方という印象があったビュッセイ攻馬手だが、今年も終始笑顔でプレスインタビューに応えていた。自信たっぷりに「良馬場なら負けない!」とも話していたが・・・。

【バリバリ気合いが入る勝春く~ん】

【バリバリ気合いが入る勝春く~ん】

先日、ある意味社会現象を引き起こした『電車男』が最終回をむかえた。なぜか騎手達の間でも、結構人気があったこのテレビドラマですが、秋葉原を心の故郷とするオタクくんが、電車の中で酔っ払いに絡まれていた美人なOLを助けて、そのお礼にエルメスのカップを貰うというストーリー。 このストーリー設定が、全く次元の違う世界にいる騎手達にとっては、たまらなく面白かったようなのだ。 ドラマでは電車男とエルメスはハッピーエンドを迎えたが、こちら競馬の世界においても、一人の電車男の物語が始まる。主役はこの人田中勝春とエルノヴァ。GⅠでは屈辱的115連敗中の冴えないGⅠ秋葉系ジョッキーと、藤沢厩舎のイケテルOLとの異色カップルがそれだ。


オールカマーという舞台から、目指すはエリザベス女王杯なのですが、このエルノヴァの母の名にご注目頂きたい!“シンコウエルメス”(笑)。母Sエルメスはイギリスダービー馬であるジェネラスの妹であり、父が欧州の至宝サドラーズウェルズという世界的良血馬。デビュー前から大きな期待をかけられ、藤沢厩舎からデビューしたのだが、不運にも調教中に再起不能なまでの骨折。診断的には「予後不良」というものであり、薬殺処分になっていてもおかしくないくらいの瀕死の状態だったのを今でも鮮明に記憶している。 藤沢師もエルメスには相当な期待をかけていただけに、成功確率2割弱という僅かな望みを託して手術に踏み切った。4時間を越える大手術で、脚にボルトを埋め込み事には成功したのだが、術後は激しい麻酔ショック状態で高熱が5日も続いたのだとか。そして、奇跡的な復活からエルメスはSSとの間に初めての娘、エルノヴァを産んだのだ。

藤沢師のエルメスへの愛。 そしてGⅠでは冴えない秋葉系騎手となってしまう勝春く~んの夢を乗せて、この秋はハッピーエンドとあいなりますか?!

【神戸新聞杯トレセン情報】

【神戸新聞杯トレセン情報】

●エイシンニーザン・坂口則師
「追い切りではテンに結構引っ掛かっちゃったからねぇ?急ピッチの仕上げにしては具合はいいけど、ここはメンバーが強いし、休養中の成長も案外の感じだからね」

●シルクタイガー・佐藤哲騎手
「時計の出やすい馬場の内側を回ったとはいえ、なかなかの動きとタイムじゃないの。息の入りもいいし、何より乗りやすい馬だわ。折り合いも不安はないから2000mもいい感じだね。」

●ストーミーカフェ・小島良太助手
「追い切り前に馬場入りで気難しさを出したけど、走りには全く問題なかった。休み明けでも納得のいく仕上がりだし、負ける気はしないという気持ちで挑まなきゃね!(ディープより)前々でレースをして、3角から突き放しにかかる競馬になるだろうけど、なんか四位さんには秘策があるみたいだから楽しみ。」

●トウカイトリック・芹沢騎手
「目一杯の調教ではなかったけど、素軽い走りをしていたからね・・・好調だよ。距離は長いところが合っていそうな馬だから、これから先に楽しみがある馬なんだよ」

●トーセンディライト・横山助手
「調整はこの馬なりにうまくいった。夏場を使ってきた疲れはあまり感じないし、むしろ体調はいいんだよ。ワントビが大きい馬なので、広いコースに替わるのはプラスだよ。なんとか掲示板には・・・」

●トーセンマエストロ・飯田雄師
「予定通りにここまで調整出来た。動き全体に柔らかみがあって、体もかなり大きくなっている。ここは今後への試金石だね」

●マチカネキララ・藤沢和師
「古馬2頭との3頭併せの真ん中で、我慢しながらもいい動きで走れました。先週はまだ動きが重く感じたけど今週は素軽い走りをしていましたね。休み明けは不利でしょうが、能力はぞ相当高い馬なので期待しているんですよ。」


*各陣営の金曜朝の声をお送りいたしました。

【あの調教師さんまでが?!】

【あの調教師さんまでが?!】

今週は変則日程だったこともあって、栗東ではほとんどの馬が今朝追いきりとなりました。 まず一番に大変なのが、スタンド3階に陣取る各紙時計班。いつも以上にドンドン馬がやってくるので、瞬きもしてられないって感じだそうです。 想定班も例外ではなく、いつもの3倍は動きまわっていましたよ。皆さんご苦労さまです!

さて今朝一番、坂路のいつもの席に座っていた橋口師に色々と聴いてみた。東西重賞に有力馬を送り込むのですから、当然本音を聞き出そうとアレコレ攻めてみました。 すると師の口からこんな言葉が…『オールカマーのローザは勝ち負けになるとは思う。でも東西同じ日に重賞なんだから仕方ないけど、俺はクロイツ(神戸新聞杯)の方に行くわ。勝ち負けどうこうよりも、やっぱりアノ馬(ディープインパクト)を見ないわけにはいかんからな」と数々の重賞を勝たれた大先生でさえも、走り見たさに競馬場へと言うんですから、ファンの皆さんもぜひ瞬きしないで、アノ馬の走りを見ようではありませんか!

【セントライト記念直前情報】 

【セントライト記念直前情報】 
★マイネルレコルト

 春は善戦するも皐月賞4着、ダービー5着と、悔しい思いをしてきたが、関東馬を牽引してしてきたマイネルレコルト。今度こそ負けてはいられないところだが、先週までは順調に速い時計を出していたのですが、今週はその反動からか追い切りは馬なりでサラっと軽い?
昨日(17日)の最終調整もDコースを軽いキャンターで僅か半周とここにきてペースを落としているのは明かだ。東調教厩務員は「先週の段階で馬はそれなりに仕上がっていましたから・・・疲れを残さないように今週は工夫をしました。この馬の地力を信頼していますが、春と比べたらまだ70%って感じかな?」と何か物足りなさを感じている様子だ。


★アドマイヤフジ

 こちらも皐月賞5着、ダービー4着とレコルトと同等の成績を残してきた。他馬と比べても完成度でまだ劣っていた感があった春先でしたが、この秋はどれだけ良くなるかを個人的にも期待していました。追い切り本数は決して多くはありませんが、動き・時計ともにソコソコ目立っており、担当の込山助手も「全然太め感はないし、息の入りもいいんだけど、肝心の成長って面では期待していた程ではないわ?一回使ってどう変わるかだね。」と仕上がりには心配はない様子。重賞未勝利だけに、今回あたりはチャンスをモノにしたいところだろうが・・・。


★コンラッド

 ラジオたんぱ賞自慢の末脚で快勝したコンラッドは、16日朝に放馬するアクシデントがあったため、昨日は角馬場中心の微調整に終始した。とにかく私としては放馬後の状態を知りたくて、直接手塚師にアタックしてみたのだが「馬にはそんなにダメージはないと思う。放馬したからといって、今がイライラしている様子もないからね。元々太めだったし調度いい調教になったかもよ?う~んでも正直痛かったね金曜朝とは・・」なんとか言葉を選んで話してくれましたが、最後にはトーンダウンは否めませんでした。


★トップガンジョー

 トップガンジョーは坂路で終いをサッと伸ばす和田厩舎独特の最終仕上げでラスト1ハロン14秒3と予定通り。とにかく折り合いがスムーズな馬で、距離延長には不安は感じさせないし、張りのある馬体に充実ぶりが何より見て取れる。佐々木厩務員は「馬は戦闘モードに入っているよ。鼻なんかブルブル鳴らしちゃってよ!月曜の見出しは『東の刺客現る』ってんで頼むよ(笑)」とかなりの手応えと自信だ。


★フサイチアウステル

 西の秘密兵器外国産馬フサイチアウステルは、安藤勝騎手「短期放牧明けだけど、今週の感じもよかったぞ。ここはチャンスやと思うし、次は化け物相手だからなんとか勝たせてやりたいな!」と相当自信を持っていた。馬体が長くいかにもステイヤーという感じだ。

【金曜朝にアクシデント】

【金曜朝にアクシデント】

 セントライト記念の有力候補である美浦手塚厩舎のコンラッドが、16日の調教で放馬するアクシデントがありました。
坂路1本軽めを乗った後、南Dコースでゲートを出した瞬間にガクッと躓き鞍上を振り落として大逃亡。
空馬の状態でコースを2周半したところで関係者数人の力にて捕まった。「ゲート出してすぐにコケちゃったもんね。まあダラダラと走っていたので疲労はないと思うが、精神面とゲートが心配だよな~」と手塚調教師は追い切り直後の笑顔でのコメントとは対照的で、一転渋い顔でコメントにも覇気がなかったのが心配だ。

【太くんの大きな勘違い】

【太くんの大きな勘違い】

人間の勘違いなんて日常茶飯事であり、完璧を求めたところで無理なものは無理なのである。
例えそれが3着馬でも、時に勝ったように錯覚したり、勘違いする事だってあるかも知れないが、しかし先週の土日は太くん(小牧騎手)に笑わせてもらった。 ご存知の通り天然キャラで、九州の田舎から出てきた当時とあまり変わらない(垢抜けない)のが太くんらしさなのです。 土曜日の阪神11R朝日チャレンジCで、太くんはツルマルヨカニセに騎乗して、大外から急追するも僅差の3着でした。誰の目にも3着(写真判定でしたが)であり、勝ち馬ワンモアチャッターには及んでいないのは明白だったのにも関わらず、ゴール過ぎにガッポーズをしている太くんがいるではありませんか? 検量室に戻る前に太くんはアンカツさんにこんな話をしていた「僕勝ってますよね?」するとアンカツさんが「たぶん大丈夫やろうオメ!」と言葉を返したそうなのだが、そこに一人涼しく豊騎手が「勝ったの祐一じゃないの・・・?」と水をさして通り過ぎていったとか。 結果豊騎手の見立て通り祐一騎手が1着で、太くんは前週(セントルイスガール2着)に続いて惜しくも3着とまた涙を呑んだのでした。
しかしレース後の検量室裏では、さすがにパトロールFを見ていた皆んなが、太くんの勘違いガッツポーズに爆笑だったようで、「穴があったら入りたかったわ」と今朝もまだ照れ笑い。

そしてこの話、何がオモシロイのかと言うと、翌日のセントウルSでゴールデンキャストに乗り、本年度の重賞初制覇を大きな勘違い事件から、僅か1日で成し遂げた事にあると思うのですが、最高に笑えたのはレース直後に豊騎手が太くんにかけた一言でした「小牧さ~ん!今日は大丈夫ですよ~。」という何気ないが重い言葉に相当ハマってしまった高崎でした。

【秋競馬トレセリポ(2)】

【秋競馬トレセリポ(2)】

●キーンランドスワン・徳江助手
「海外へ本当に行ってたの?ってぐらい元気一杯で帰ってきたから疲れは心配ないです。むしろ馬体はトモを中心にしっかりしてきましたし、今回は四位さんの方から“乗ります!”と言ってきてくれてるんだから、かなり楽しみですよ。うん自信持ってます!」

●ギャラントアロー・幸騎手
「攻め馬はそれほどやっていないが、まずまずの動きでしたね。今回は休み明け2走目だし、斤量も軽くなって期待したいんだけど、ただ阪神の成績が今イチだからね…?それにまだ少し重い感じもするんだけど」

●コスモラブシック・稲葉師
「1週前にビシッとやってあるから、今週はセーブ気味にさせたんだ。休み明けを使って、動きや息使いはよくなっているよ」

●スウィートエルフ・柴田光師
「ガーッと行きだしたら止まらない馬なのね。追い切りでもこれだけテンが速ければ、終いがかかっても仕方ないさ。逃げ馬のすぐ後につけて我慢させられるかどうかがポイントだね。スピードは全然見劣らないんだけど」

●タマモホットプレイ・南井師
「1週前は坂路で併せ馬をしたから、今週は単走で終い少し気合いをつけた程度です。動きは良かったしょ?!とにかく今は落ち着きがあるのが何よりだわ。これが競馬に行っていい方に出てくれるんじゃないかな」

●ナイキアヘッド・古賀史師
「バリバリ乗り込んできたから、休み明けもそう心配いらないとは思うんだけど、馬場が悪かったとは言え、追い切りの動きにキレと覇気がなかったな?まだ強気にはなれないよ…」

●ナゾ・佐々木晶師
「ここ2走は内枠を引いて“くじ運悪かったね”馬場の悪いところを通らされっぱなしだったもんね。しかし今回は相手が強いからなあ?でも密かに期待してるんですけど」

●ホーマンテキーラ・安田隆師
「予定よりタイムは速かったが、今朝(水曜)時計の出る馬場だったもんね。終いに向けてラップが速くなっているし、何より動きが良かったね。夏に3回使ったけど疲れもみせず好調をキープ。このあとは休ませる予定なので全力で好レースをしてきてほしい」

●マルカキセキ・西谷騎手
「馬場が悪い時間帯でも時計が出るのは、本当に具合がいい証拠。うるさいながらも以前よりは落ち着きが出てきて気性面の成長を一番感じるね。ここ2走の内容がよかったから楽しみだよ。勝ってG1へ向かいたい」

●ワンダーシアトル・湯浅師
「ビシッとやったので、これで変わってきてほしいけど…。ノドが鳴るから手術をしたが、その効果があるかどうかは、競馬をやってみないことにはわからへん…?ただ動きはまだ物足りないし寂しい感じだから、まだまだ先だと思うよ」

高崎のトレセリポでした。

【秋競馬トレセンリポ(1)】

【秋競馬トレセンリポ(1)】

☆サクラセンチュリー重め感なく、「久々なので最後まで追わせてみました。これまでの休み明けと比べても、随分良い仕上がりにあると思う。夏越えてさらにパワーがついた感じがするからね。胴が長くて幅が薄い分、58キロという斤量は正直気になるけど、今後GIでも背負わなきゃいけない斤量だからね。頑張ってくれでしょう!」と佐々木晶調教師は必勝の口ぶりだ。

★エリモハリアー、軽快な反応で11秒8
函館記念を勝つなど、今夏の北海道シリーズを盛り上げたエリモハリアーは、水を含んだBコースで単走。ラスト1ハロンだけビシッと気合をつけて追われ11秒8(6ハロン83秒7)と、反応の良さを示した。田所助手は「1日に北海道から戻ったところなのでオーバーワークにならないようにだけ気をつけました。動きは悪くないでしょ?そこそこの競馬にはなると思うんだけど。」と、2つ目の重賞勝ちに向けて意欲をみせた。

★ワンモアチャッター、超抜の動きで坂路51秒8
ワンモアチャッターは1000万下特別を味な競馬で連勝後、真夏の小倉記念は惜しい2着。漸く本格化してきた今夏最大の昇り馬。昨朝の坂路でも活気にあふれる素晴らしい動きで、51秒8-38秒7-13秒0を軽々とマーク。「テンから無理させず気分良く走らせる調教が本馬のテーマ。前に馬を置いてガマンさせる調教が、ここに来て実を結んできましたね。ここを勝つようなら、秋の天皇賞出走を考えていますから!」と、友道調教師は相変わらずの笑顔で語ってくれました。

★ツルマルヨカニセ、力強く52秒1
北九州記念2着の後、小倉記念は差のない4着と重賞に手が届くところまできているツルマルヨカニセはいつもの坂路で追い切り。心配された夏場の疲れも見せず、52秒1、ラスト1ハロン13秒0をやや強めでマークした。「思っていたより馬場が悪くなかったから時計も出たね。これだけ動れけば上等だよ。開幕週の速い時計にも対応できる馬やし、本気を出せばこの馬、もっと走るんわ間違いない!」と小牧太騎手は気合いが入る。

★その他の有力馬、追い切り後のコメント

◆アグネスシラヌイ・白井師
「動きはまあまあ。あとワンパンチ欲しいとこやけどなあ?ダブル登録している京成杯AHも考えたけど、2000メートルの方が競馬しやすいので阪神へ行く事にするわ」

◆エイシンチャンプ・瀬戸口師
「調教量は足りているんだけどね??ただ放牧でトモの肉が落ちたのが気になるわ。開幕週の速い馬場もあまりいいとは言えないね」

◆セフティーエンペラ・安藤勝騎手
「追い切った後に少し歩様が悪くなったけど、もともと硬い馬だから心配ない。攻めの動き自体は良かったんじゃないかな」

◆ビッグプラネット・南井師
「まだ少し体に余裕があるけど、(プラス10キロ以上)休み明けでも乗り込みは十分。ひと夏を越して随分、精神的に大人になったから、今ならこの距離にも対応できるんじゃないかな。」

◆ボーンキング・松田国師
「もう脚下に不安がないから、大きな完歩でぐいぐい伸びていましたね。いい時のうるさい面も出てきたし、久々でもかなりの線まで仕上がっていると思います。ボーンキングの競馬がお見せ出来そうです!」

◆マーブルチーフ・田島助手
「時計ほど動きは悪くなかったけど、ビシッとやった本数がかなり少ないからね。それに直線に坂のある阪神はどうも…勝負はまだ先って感じかな?」


今日は高崎のトレセンリポをお送りしました。